1. 「メンタルが強い人」が持っているシンプルだけど心が整う考え方とは
皆さんのまわりに「メンタルが強い人」はいますでしょうか。こういった人はどんな職場でも活躍できるのではないでしょうか?
そんなメンタルが強い人が持っている考え方があります。それは「事実と感情をわけること」です。どういうことなのか考えてみましょう。
メンタルが強い人と弱い人で失敗の数が違うことはありません。メンタルが強い人も普通の人と変わらないくらい失敗はしていることがほとんどです。
ただ、メンタルが弱い人は、ひとつのミスを必要以上に重く受け止めてしまいます。たとえば、資料作成の仕事をしてミスがあったときに、ミスをしてしまっただけではなく、「どうして自分はこんな簡単なこともできないのか」「自分は無能だ」と思ってしまうのです。
しかし、整理して考えてみましょう。たったひとつミスをしただけで、どうして無能になるのでしょうか。人間である以上、完璧はあり得ませんし、ましてや失敗を自覚できているだけ優秀だと私は思います。
つまり、こういった人は失敗した事実に加えて、ネガティブな感情を抱え込んでしまって、自分を必要以上に追い込んでしまうのです。
もしかすると皆さんのなかにも失敗を引きずって、また失敗をしてしまった経験を持っている人がいるのではないでしょうか。それは非常にもったいないことです。
2. 事実だけ見ることの重要性
対して、メンタルが強い人は事実と感情をわけて考えることができます。先ほどの資料作成のミスで言うと、「ミスをした」事実だけに目を向けることで、失敗を引きずらないようにしています。
もちろん、落ち込むことはあるかもしれませんが、それは反省のしようがありません。ですから、ミスをしたという事実にだけ目を向けて着実に成長に繋げているのです。
つまり、メンタルが強い人は「ミスしてしまった。次は気をつけよう」で終われますし、仮に気にしてまったときも「自分は気にするタイプなんだな。次」と半ば強引にどんどん切り替えていくのです。
この切り替えは非常に重要で、私のいる空手の世界では必須の能力です。ミスして気にしていると次の稽古や試合に影響が出てしまうのです。
ですから、強くなりたい思うならメンタルを乱さないように事実だけに目を向けなさいと教えています。
ほんのちょっとの意識の差で、変えていけることですから、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。