顔面(頭部)への打撃と崩し (前篇)

 相手の顔面(頭部)への打撃技術( punch techniques )についての考察を述べる。
顔面(頭部)への打撃方法は、格闘ルール( fight rule )や様々な条件によって変化する。
例えば、互いに拳に globe を装着して拳の打撃のみで戦ういわゆる boxing rule と、互いに素手で、腕全体を打撃に使用できる空手 style に限ってみても、相手の顔面部に hit させ impactする技術(身体の使い方)は、かなりの違いがある。
更に細かく言えば、globe の大きさ、手首から拳にかけて Vantage を正しく巻いている時、vantageを巻かずに、ただ単に globe のみを装着している時を比較してみても、打撃を hit させる部位や impact時の拳の握り方もそれぞれに対応させなければならない。
当然、打撃時に相手に加わる衝撃の強さもそれぞれに変化する。

 先ずは、素手対素手に於いての有効な打撃法についてである。
空手に於いては、拳による打撃に於いては、なるべく5本の指を支えている骨の大きい側を hit させる。
このことは、二つの理由がある。一つは、打撃の衝撃から指関節・手首を守ることである。
二つは、相手になるべく垂直に拳を hit させ impact の衝撃力を高めることにある。
この二つのことの整合性から素手に於いての打撃は、基本的には、直線的な打撃法が最も力を発揮できる打撃法ともいえる。
つまり、straight な打撃法ほど下半身のバネ、体幹筋力のバネ、しなやかな肩関節・肘・手首から伝わるバネの総合力が拳を鋭く加速させ、突き抜けるような強烈な impact を生む。

次に、この強烈な武器となる straight の使い方である。
相手の蹴り技の瞬間に相手、左右45° out side に一揆に間を詰め、打ち抜くことが基本となる。
相手の正面からの突きに対しては、しなやかで鋭い「受け技術」と「 step 技術」によって相手、左右 45°out side へ position をとり、straight に打ち抜く。
この相手、左右 45° out side からの straight で打ち抜く打撃技術は、boxing の long hook 技術と理論的には、同じである。
人の頭部は、前後の揺れには、ある程度は耐える力を持っている。
しかし、左右への横振り、揺れには、ほんの僅かな衝撃でも弱い。
脳は、左右に小刻みに揺れ動き、脳震盪を起こす。
boxing に於いても hook 系の punch は、かすっただけでも down に繋がる場面が多いものである。

空手には、「拳」以外にも手・腕、全体を使った打撃技術がある。
その代表的ものに kick boxing にも多用される「肘打ち」がある。
また、掌底による打撃法である。
「肘打ち」・「掌底」は、拳より身体の重心軸に近い。
その為、鋭く加速した肘先・掌底が hit するとその power は、「拳」による打撃の比ではない。
「肘打ち」・「掌底」による打撃は、肩関節の柔軟性や腕のしなやかな振りが point である。
この「肘打ち」・「掌底」による打撃は、拳による打撃位置より、より相手に密着した position に身を置く必要がある。
相手、左右 45° out side から、より相手に密着した position からの打撃が可能である為、避けにくいのも利点である。
「肘打ち」・「掌底打ち」は、打撃時の energy を有効に相手に伝えることができる上半身、最大の武器となる。
特に「掌底打ち」は、相手の腹部に鋭く impact させる技術を身につけると一瞬、呼吸を止めるほどの威力を発揮するものである。
揺さぶられる時の方が遥かに damage が大きい。

次回、後篇では、顔面(頭部)への攻撃の崩し technique の根本的概念について記述したい。
私は、私自身、どんな窮地に立たされた場面でも「身体が力まず」・「心が力まず」相手の動きに対処する「身のこなし方」・「心のこなし方」を会得することができつつある。
その間、空手道に携わり、約40年である。長いのか短いのか 、、、、「急がば、廻れ」と言う意味を改めて感じる。