自 由 組 手 Lesson method
[ Lesson of the free patten practis with a partner ]

努力することで大切なことは、決して量ではない。
よく言われるような汗と血の結晶が優秀なプロ野球選手を生むわけではない。
一番大切なのは、「 質 」、超効率的に、そして超合理的に練習し、努力することで僕は生き残った。だからこそ、無駄な努力をする必要は一切ないと僕は実感している

        中略

「もちろん、きつい練習も時には必要だろう。」

         中略   

僕は勉強の必要性を凄く感じている。
自分の経験で「これは、こうだよ!」
「実績を残して来た人が、こうやって練習して成功したから、こう練習すれば上手くなる!」
では、説得力に欠ける。

         中略

僕は、物事の裏側にある仕組みや科学的根拠を踏まえた上で、それを最大限に活用する。
つまり、野球というスポーツの科学的根拠と様々な専門的分野を野球を指導する方々に
学んで知ってもらいたい。

        以下省略
 
「 体罰は、自立を妨げ成長の芽を摘む 」
 
私は、中学まで、毎日のように殴られていました。
小学3年で6年のチームに入り、中学1年でエースだったので上級生のやっかみもあったと思います。殴られるのが嫌で仕方なかったし、ground に行きたくありませんでした。今でも思い出したくない記憶です。
私は、指導者が怠けている証拠でもあると思います。
暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法です。
例えば、野球で三振した子を叱ると、次の打席はその子はどうするか?
何とかしてバットにボールを当てようとします。
そうすると swing の balance を完全に崩します。
それでは、正しくボールをバットの芯で捉えることなどできるはずがありません。
正しい打撃を覚えられませんね!

         中略

生徒が10人いたら、10通りの指導法があっていい。また、指導者はその指導法を学ばなければならない。専門的に科学的根拠を踏まえた説得力のある方法を勉強しなければならないのです。

上記の文書は、元 プロ野球球団 読売ジャイアンツのエース・ピッチャーとして活躍し数々の偉大な記録を残した名選手 桑田真澄さんの書籍と2013年01月12日 NHK NEWS 番組での「大阪市立高校バスケットボール部 体罰事件についてのインタビュー時の抜粋である。
参考「 心の野球 超効率的努力のススメ 」著者 桑田真澄( 幻冬舎 ) 
私も桑田真澄さんの考えに全くの同感である。 しかし、私は「努力」に無駄な努力など存在しない。そう考えている。「努力」は、最初は単なる「無駄」でしかない。しかし、「無駄な努力」の積み重ねの中で「思考錯誤」する姿勢が生れ育つ。そうやって、やがてそれが、「学問する」ことに発展していく。
つまり、「 technique を論理的に、様々な角度から approach して行く視野の広さ」へと成長していく。このような段階を経て「無駄な努力」が「質」に転換するのである。
このことを、桑田真澄さんは自ら経験し、踏まえた上で、あえて「無駄な努力をする必要など 一切ない。」と述べているのだと思う。
 
人間だれしも年中、ギリギリの限界域で「努力」を継続することなどできるものではない。
もし、常に100percent の集中力を持って「努力」を継続するならば、精神に異常をきたすであろう。
人は、階段を上り下りする時、常に脚の筋肉に力を入れっぱなしで突っ張っていては、階段を smoothに上り下りすることなどできない。
階段を上るも下るも、自然と両脚の筋力を調整し、力を入れたり、抜いたりしながら balanceをとって進む。
「努力」の継続もそれと同じことである。無茶な無理をせず、「質の高い努力」を継続することが上達の近道である。
空手道に於いて自由組手は、完全なる自由な offense and defense (攻防)は成立しない。
それは、空手道が云わば、人の道・人格形成を追求する為の ascetic purctices(修業)のprocessの上に成り立つものであるからである。
決して自他の心身を傷つけるのが purpose ではない。
いかに actual fighting を(実戦)を求めても、そこには、空手道としての mind が high-level に共存するものでなくてはならない。
空手道には100を遥かに超える style (流派)が存在する。
それはある意味、仕方のないことかも知れない。
何故ならば、空手道はscientific な theory 上、柔道や剣道に比べ exercise rhythm の rhythm change of body function(身体機能の動的律動変化)が多種・多技に於いて成立する要素を持っているからである。

しかし、いくら空手道の style が乱立していても空手道の purpose は expensive pride (高い品格)を供求していく武道であって貰いたいと願う。
さて、空手道と言えば、一般的に direct blow characteristics(いわゆるフルコンタクト rule)を取り入れている style が多い。
しかし、その lesson method に関しては空手道の style によって大きな difference があるのも事実である。
 
修真会館 空手道の自由組手 lesson method について紹介する。
先ず、修真会館 空手道は direct blow characteristics rule であること。
しかし、初心者から direct に blow する lesson は行っていない。理由は、safety の確保と techniques の修得を第一に考えているからである。beginner・intermediate・advanced・professional と段階を経て complete な direct blow characteristics rule での自由組手 lesson を行っている。
又、professional な者の自由組手 lesson では、high actual fighting form ( 高度な実戦形式)での組手 lesson method を取り入れている。顔面への direct な punch・kick を hit させることが down を奪う上では有効な techniques であることは、事実である。
だが、実戦での techniques は、そんなに単純なものではない。
体格差・体力差も含め、柔道や wrestler など投げ技、締め技系の格闘家・boxer、kick boxerなど打撃系の格闘家に対し、顔面攻撃ありきでは倒すことはできない。
 
空手道の突き・蹴り・受けの基礎から波及する繊細で鋭い techniques を網羅し、柔道など投げ技系・kick boxer系格闘家が持ち得ない空手道独自の rhythm change of body function を full に活かす生きた actual techniques を妥協することなく修得・追求し続けることが最も大切なことである。
 
具体的な自由組手 lesson method については、いずれ紹介したい。
次回は、スポーツや武道・様々な世界で良く使われる「精神力」という言葉を科学的に紹介したいと思う。「精神力が弱い」とか「精神力を高める」とかいうことは、科学的に人の何を持って意味を成し得るものなのかを紹介したい。

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